2005年12月09日

ラ・パティスリー

上田早夕里、角川春樹事務所、2005年11月8日発行(!!)。
12/9に読みました。

書架でタイトルと帯に魅かれて借りてみました。
ラ・パティスリー……La pattisserie……ケーキ、お菓子、ケーキ屋さん。
坂の上の洋菓子店へようこそ!
甘くほろ苦いパティシエ小説誕生。

ある日突然現れた謎の菓子職人・恭也と新米パティシエ夏織。
二人の交流を通じて描く洋菓子店の日常と、
そこに集う恋人・親子・夫婦たちの人間模様――。

ね、読んでみたくなりませんか?
私はうまく帯に釣り上げられたクチですね(笑)

舞台は「ロワゾ・ドール」という関西のフランス製菓店。
主人公は森沢夏織、製菓学校を出たばかりの駆け出し。
初日の朝、厨房に行くと一人の男が見事な飴細工を作っていたが……。

この男、市川恭也(29)は何者なのか、というのが中盤までのテーマですね。
手馴れた手つきで作業してた恭也は実はロワゾ・ドールのシェフではなかった。
でも、自分の記憶では確かにここは自分の店だと言い張るが、ただ、
店の名前は「ロワゾ・アルジャンテ」だと言う。

ロワゾーは「L'oiseau」だなー、というのは辞書を引かずともわかりました。
フランス語では「oiseau……オワゾ(ー)」が「鳥」、です。
オールはあやふやな記憶で「……金?」と思ったら当たり。
スペルがorで、お店の名前は「L'oiseau d'or」ですね。
アルジャンテは「銀の」で、「argenté」です。

そんなフランス語の話はさておき。

……とっても、美味しそうでしたexclamationexclamationバースデー
もしこのケーキが実在したら絶対食べたいなー、ってくらい。
描写が細かくてリアルでした。

完全に用語を理解できるわけじゃないんですが、
それでも読んでるとおなかが空いてきます。


「この間の特注ケーキ、本当においしかったです。今でも忘れられません」
「あれぐらい、すぐに作れるようになるよ。
 人が三年かかって覚えるところを、一年で覚えきってごらん。
 そうしたら絶対に上達するから。
 森沢さんは、これからどんな職人になるつもりなの」(p105)

「……ごらん、かぁ」と読んだ時に思いました。
その口調が、ふっと誰かさんを思い起こさせて。
恭也は夏織よりも年上で先輩だから、別に違和感はありませんが。

同輩で「〜してごらん」って言うのは珍しいような気がします。
自分的には「〜したまえ」と同じくらい、死語とまでは言いませんが、
「へぇ、そういう言葉遣いする人がいるんだ」って感じです。
どなたか、周りでそういう言い方をする人って、いますか?

前に「年下に見えたことは……ないですねぇ」って日記に書いた時、
「〜してごらん」って言葉遣いのことが念頭にありました。
前に料理中に言われた時にふと気付いて以来、印象に残ってる言葉です。
その時は、流れ的にそのことは書きませんでしたが。

ところで、私は同い年に思われてるのかな……?
実は「年下にしか見えない」って可能性もあるのかもしれない?
背も30cmも違うしなぁ。

もし何かの折(留守番中に人が来た時とか)に家族を装うことがあれば、
「兄は今出かけておりまして」と言いそうかも、
とか考えてしまったこともありました(^_^;)
年齢から言えば、同い年とは言え、私の方が少しだけ早いのだけど。


話を本筋に戻して。
夏織はだんだん恭也に魅かれていきます。
片思いの心境がちょっと懐かしい感じです。
自分の想いを告げた先に待ってるものが何かわからず、躊躇する。

恭也が何者なのかわかった時、夏織はバレンタインの日に……。

p205の恭也の言葉は、少しだけ、誰かさんの言葉に近くて。
使ってる言葉は違うんだけど、若干ニュアンスが似てるかなぁ。
私がふと連想する程度には、何かが近いんでしょうね。

恭也の言った言葉の方向性と、私が受け取った言葉の方向性はかなり違うんで、
夏織と恭也の歩んだ道と、私と誰かさんの歩んだ道は全然違うけれど。
懸命に飛び込んでいく夏織の姿に、昔の自分を重ねてしまいました。
まぁ昔って言っても、まだ1年も経ってないんですけどね〜。

この本、誰かドラマ化して実際にケーキを作ってくださいというか、
ぜひ、実際にケーキを売り出してください、って感じです(笑)
posted by ルゥ at 03:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛モノ | 記事編集
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