2011年10月11日

ひとがた流し

ひとがた流し (新潮文庫) [文庫] / 北村 薫 (著); 新潮社 (刊)
ここしばらく読んでなかった北村薫。
この前、「1950年のバックトス」を読んでちょっと挫折して、
その次に読んだのがこの本だった。

読み始めた時、章ごとに視点が変わるのと、特に人物紹介もないから
ちょっと人物関係を整理するのに時間がかかった。

中盤まで来て、やっとつかめたなと思い始めたら、衝撃の展開。

……え、そんな話だって裏表紙に書いてなかったよね!?

終盤は、涙なしには読めなかった。

千波の運命に泣きたい。
でも、こんな親友を持てたことがとても羨ましい。

私は40代になった時、何かあった時に頼れるような友人はきっといない。
というか現在でも、何かあった時に頼れるような友人はいない。

p.377の《やり直せないことが好きだ》って台詞が一番胸に刺さった。
あの時に戻ってやり直せたらどんなにいいだろう、と思い続けて
早12年の私には、とても痛い台詞だった。

2度読みしてみて、あーこんなところに伏線が張られてたのか、
というのはまた読み返す味わいがあった。

この本のレビューはどんな感じなのかなーと思いながらネットサーフィン
してたら、この話、2007年にドラマ化されてたと知って驚いた。

石川千波:沢口靖子
水沢牧子:松田美由紀
日高美々:高木美保

らしい。
私のイメージとしては、牧子と美々のキャスティングは逆じゃないかなー、
という気もする。千波は言われてみると、「あぁ、この人なら」と思った。


更に驚いたのはこの話、「月の砂漠をさばさばと」の続編だったということ。
昔読んだけど、そんなつながりがあったとは!!

確か買ったような気がするけど…と段ボール箱を開いて探したら、出てきた。
うわぁ懐かしい〜、と思いながら再読。

しかもこの話には後日談があって、それが「1950年のバックトス」に
載っていると知った。えー、途中で挫折したけど、最終話だったの!?
じゃあまた今度図書館に行ったら読んでみよ。


タグ:北村薫
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2008年12月18日

進むべき道

いろいろと迷いの中で、やりとりしたメールです。

以下、弱音と愚痴が続きますが、良いですか?
posted by ルゥ at 02:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

2005年06月18日

対象喪失 悲しむということ

小此木啓吾、中公新書557、昭和54年11月刊。

仕事中、修理本として事務室に来てるのを見かけて、後日借りてみました。
何となくタイトルを見て、どんなことが書かれてるのかなと気になって。

もう26年前の本なので多少時代背景が古いかなぁと思うこともありましたが、
でもやっぱり人間の感情の仕組みは変わらないんですよね。

何かを喪った時、さまざまなプロセスを経て、ある人はそれを乗り越え、
ある人はずっとそれを引きずっていくんだなと思いました。

人間、生きてる限りは何かを喪っていくものですよね。
事実をありのままに受け入れるのはとても辛いこともあるけれど、
でも喪い続けるだけじゃなくて、ちゃんと得るものもあるはず。

この本を読んで思ったのはそんなことでした。
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2005年06月06日

なぜか恋が続かないあなたへ

諸富祥彦、PHP、2004年12月刊、6/5〜6/6に読みました。

新刊コーナーでタイトルが目に入って、「どんなだろ?」と興味を持って借りてしまいました。
読んでみると、割と当たり前のことなんだけど、うっかりやってしまいがちなこともあるんだなー、と思いました。


「言ってはいけない一言」のところは、うちの父母を思い起こさせました。
“相手へのリスペクトとデリカシーが必要”(p45)
……ないな、うちの二人には。
いかに自分の思い通りにするか、を優先させてしまってるし。
喧嘩になると、相手の駄目なところばかり見てはケチ付け合ってるし。
相手にとって大事なものを自分も尊重しないといけない、っていうのはよくわかりますね。


“恋愛には、ガマンがつきものなのです。
 どう折り合いをつけても、自分がもっている世界観と
 相手がもっている世界観が百パーセント一致することはありません(略)
 相手が自分と異なるからこそ、恋愛は素晴らしいし、自分を成長させてくれます”(p104)
……これも当たり前ですね。自分は一人しかいないんだから。
でも、今のところガマンしてるなー、と思うことはないです。ハイ。


“評価不安に陥る人は、両親から自分が愛されているのか
 愛されていないのか、よくわからない環境で育ったケースが多いようです”(p95)
……微妙に当てはまってるかもしれません。
それなりに大事に育ててもらった、という自覚はあります。
でもうちの親は、割と子どもを支配しようとしてる傾向が強い気がして、
愛されてる、と思えたことがどうもなかったりします。

父の場合は普段だけじゃなくていざという時も自分の都合でしか物を言わない人で、
あれは何を考えてるのかわからないし、もうわかりたくもないというか。
母の場合は普段からも、またいざという時もすごく子どものために尽くしてくれるんだけど、
でも自分の基準からはみ出たことをすると、それをなかなか認めてくれないところがあるかな、と。

家族との関係がいまいちうまく築けていないその分、というわけでもないのだけど、
(いやそういうわけなのか?)恋愛関係は大切にしたいなぁと強く思ってますね。


願わくば、この恋が末永く続きますように、と。
posted by ルゥ at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

2005年04月22日

死の壁

養老孟司、新潮選書、2004年4月刊。4/20〜22に読みました。

新書のコーナーで見つけて借りてみました。
「バカの壁」に引き続きこれもベストセラーですが、でも一年待てば普通に書架にありました。

だいぶ独特な考えだなぁと思いましたが、バカの壁より楽しく読めた気がします。
「本当の自分」に関しては割と私の考えと近いなぁと思いながら読みました。
 
ここで問題にしているのはそういうことではなくて、「あの時の自分は、本当の自分ではなかった。本当の自分を見失っていた」という理屈です。
 そんなことはあり得ないのです。今、そこにいるお前はお前だろう、それ以外のお前なんてどこにいるんだ、ということなのです。「自分探し」などと言いますが、「本当の自分」を見つけるのは実に簡単です。
 今そこにいるのです。(本文p32)

以前、私がある人に送ったメール。
これは私の勝手な持論だけど。
「本当の自分」って一体何?と私は思う。
「本当の自分」って言葉が流行ってるけど、
じゃあ他の人に見せてる部分は嘘の自分?

例え話になっちゃうけど、月とか球体って、
絶対にすべての面を一度には見ることができないよね。
でも、その見えない部分って嘘の存在になるのかな。
私はそれは違うんじゃないかなと思う。
人間という複雑な存在を、一度に全部を見せるなんてこと、
できるわけがないから。(略)

開き直りとか詭弁とか言われたらそれまでだけど、
それでもやっぱり、自分の全部を見せる、
っていうのは不可能に近いか、それを成し遂げるためには、
とてつもなく時間がかかるものだと思うから。
だって何十年も一緒に暮らしてる家族だって、
お互いの全部を知ってるとは言い難いでしょ?

今振り返るとちょっと恥ずかしい気もしますが、でもやっぱりこの考え方は変わってないですね。

死について、人称を使う話って高校の現代文の授業で読んだ記憶がありますが、
それはこの人の話だったのか、別人だったのか、ちょっと気になるところですね。
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2005年04月20日

自分「プレゼン」術

藤原和博、ちくま新書264、2000年9月刊、4/18〜4/20に読みました。

採用試験の面接のことを考えてた時、図書館バイト中に返却された本の中にあって、
そのまま自分が借りてしまいました。請求記号は336.4||H。

そういう対策に直接は使えない気がしましたが、でも読んでて面白かったです。
印象に残る名刺とはとか、手書きのファックスのすすめとか、スピーチには失敗談を交えてとか。
他の本もどこかで見つけたら読んでみたいなと思いました。

作者のHP→http://www.yononaka.net/
posted by ルゥ at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

2005年04月08日

あなたの色を見つければ、すべてがうまくいく

副題が「なりたい自分になるための色彩(カラー)ブック」。
デューイ・サッカ著、山本雅子訳、河出書房新社、2005年2月刊。

市立図書館の新刊コーナーで見て借りてみました。
最初のページに色見本があって、好きな色と好きでない色を選び、後は解説を読んでく、って形。

割と当たってるなぁと思うところが多かった気がします。
分厚くて(380ページ)全部読む気になれなくて、自分の選んだ色の解説だけざっと読みましたが。
他の人はどんな色を選ぶのかは興味深いですね。
posted by ルゥ at 03:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

2005年04月01日

DREAMS 夢への道のり

J-WAVE編、2005年1月刊。
ラジオ『TOYOTA Drive Your Dreams LIVE THE LIFE』で放送してたものを本にしたんだそうです。

パパイヤ鈴木;宮本亜門;唯川恵;白石康次郎;橋本じゅん;斎藤孝;小池真理子;松任谷正隆;
谷川俊太郎;玉村豊男;山本益博;よしもとばなな;鳥越俊太郎;山本寛斎;雨宮塔子;鈴木大地;
荒木経惟;茂山逸平;玉置浩二;野宮真貴;中村勘太郎;大林宣彦;萩原聖人;亀田誠治;熊川哲也。

知らない人も何人かいますが、すごい豪華キャストですね〜。
人の夢の話って自分も何だかワクワクしますね。前向きにまっすぐ生きてる人っていいなぁ。
この中では斎藤孝さんの最後の話が面白いなと思いました。私に関しては全然問題ないなと(笑)
それから、山本寛斎さんの話も素敵だなと思いました。
“ドライブ・ユア・ドリームズ”って、「あなたの夢をちゃんと自分の手でハンドリングしたまえ」ってことですよね。このキャッチコピーに、私はすごく共感する。
 夢は大切です。元気のすべても、夢。人間は夢を見る。大きいとか小さいとか関係ありません。こうなってみたい、あぁしてみよう、こうしてみようと、それに向かって進んでいくときは誰しも目が輝きます。体温が高くなって、きらきらするものが身体の周辺からも出てくる。これは人間にしかできないこと。夢を見て、それを追いかけていくときが人間、いちばん正しい姿なんじゃないかと思っているんです。
この本は装丁が好きだなぁと思いました。
天使の梯子失はれる物語と合わせて、今好きな表紙の本とベスト3と言えそうです。
どうやら、私は青と白の絶妙な組み合わせの本に惹かれるらしいです。
posted by ルゥ at 03:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

2004年05月18日

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

遥洋子、筑摩書房、2000年1月刊、5/17〜5/18に読みました。

教育学部の授業で先生が紹介されてたというか推薦されてたというか。
私は遥さんを全然知らなかったんですが、芸人さんなんですね。
著者の写真は目がぱっちりしててなかなか美人さん、という印象でした。

東大に行った友人知人は何人かいますが、誰か上野さんの授業を受けてる人はいるのかなぁ。
私は上野さんが東大で教壇に立ってることも知りませんでしたが。

でも、こんなスパルタなゼミには絶対出たくないな。もし間違って履修したら即刻逃亡します。
某T中K春先生よりずっと厳しいですね、上野さん。
私はそこまで学問の追究を目的として大学に来てません。たぶん(いや間違いなく?)。

難しい話もあって、わからないこともありましたが、なかなか面白く読み進められる本だと思います。
わからない専門用語の解説を学生に頼む代わりに交換条件として、遥さんがお化粧の仕方を教える、というくだりは、私も誰かお化粧教えてくれたらなぁ、と思いました(^^ゞ
自分じゃなかなかわかんないしな。うちの親も化粧はしない人だし、自分で研究しようと思うほど、熱意もお金もないし。

学者が集まるパーティーと、業界の人の集まるパーティーの落差に対する驚きが書かれてますが、業界の方の描写はなかなかスゴイものがあります。いやそれって完全に痴漢じゃ……?

「無邪気な平等主義者に潜むもの」はなるほど、と思いました。講義で上野さんはこんな問いをなげかけてます。「大学教授は拘束時間に比べ価格はたいへん高い。小学校の先生は時間拘束は圧倒的に長いのに価格は低い。これが夫婦だった場合、どっちの労働が上位なの?」と。「稼いでる方」とみるか、「どっちにも差はない」とみるか、でその人の価値観が測れてしまいますね。外で働いてお金を稼いでる父親が必ずしも偉いわけではない、と。
ただ、私は父と母と比べても、労働してる時間はやっぱり短いのは否めない。
寝て食べて授業受けてバイトして本読んでパソコンいじって、で家庭でのことはほとんどやってないしなぁ。

ちなみにこの本は、作者がレポートの提出のために書いた原稿(失礼な、と叩き捨てられるか、爆笑してもらえるか、作者にとってはカケだったそうです)を、上野さんが筑摩書房に推薦して、出版されることになったそうです。つまりカケには勝ったんですね。

今のフェミニズムってこんな感じなのか、ということもわかるし、いろいろ、物の見方について考えさせられる本だと思います。
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2002年08月09日

月の砂漠をさばさばと

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫) [文庫] / 北村 薫 (著); おーなり 由子 (イラスト); 新潮社 (刊)
9歳のさきちゃんと作家のお母さんのお話。
今まで読んできた北村薫とは一風変わった雰囲気の作品です。

12編の短編から成っています。
思わず微笑んでしまうお話あり、ちょっと考えさせられるお話もあり。

連絡帳の(も)とか(しゅ)とかが懐かしかったですね。
それぞれ、「持ち物」と「宿題」。
私も10年くらい前は毎日連絡帳に書いてたなぁ、って。
あ、3年くらいには(持)と(宿)になってたっけ?

さきちゃんのお隣の席のムナカタくんとお母さんが連絡帳を通じて
交換日記もどきをするのがなんだか微笑ましいです。
この話にはお父さんが登場しませんが、流れから行くと、
なんらかの事情で離婚したんでしょうか。

さきちゃんが読んでるお母さんの小説の一節、ぜひ全文を読んでみたいなぁ。
気になる〜。

ちなみに、この夏文庫版が出ました。
「リセット」の方が先に文庫化されるかと思いきや。
今、何か新潮文庫2冊買ってみようかと思ってるとこなんですが。
これにしてもいいかな〜?
タグ:北村薫
posted by ルゥ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | 記事編集

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