2009年04月06日

天空の瞳 コドランの恋歌

橘香いくの、コバルト文庫、2008年5月刊。
4/5〜4/6に読みました。

これまでに読んできたルシアやオレグの時代より300年あまり
昔の時代お話だそうです。とは言っても、最初と最後に何人か、
見知った人たちも登場してます。

アーケスティルが案外あっさりやられて(っていうと軽い感じがしますが)
しまったなーという感じでした。不意討ちだったので仕方ないんでしょうが、
もうちょっとグンヒルドと絡んで欲しかった気もします。

グンヒルドの義母のヨーラもいい人だったのに、残念ですね。
彼女は誰になって転生してきているのかも、気になるところです。

アーケスティルの弟、アスヴェルンは気がちょっと短いところとかは
オレグに通じるものがあるのかなー。

ギュダやシグルズは誰になったのかなー。

最後にグンヒルドがあんな道を選ぶのは意外だったけれど、
またその直後にアスヴェルンも、か。

これってまだ続きが出るのか、どうなんだろうなー?
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2009年04月03日

王宮ロマンス革命 姫君は自由に恋する

藤原眞莉、コバルト文庫、2006年3月刊。
4月3日に読みました。

前にも一度読んだのだけど、あまり内容を覚えてなかったので、
これから続きを読み始める前に再読。

何ていうか、全般的にエヴァンジェリン(エヴァ)の婚約者のアレックスが可哀想?
エヴァには気持ちを気付いてもらえないわ、ラ・コットにはエヴァを
呼び出すために監禁されてしまうわ。

エヴァとアレックスは過去でも何やら因縁があるようなので、それを
これから読むのが楽しみ、ではあるのかなー。

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天空の瞳 ランスレーゲの陰謀と荊の恋

橘香いくの、コバルト文庫、2007年12月刊。
4月3日に読みました。

行方不明の弟エイリクを探すため、ばっさりと髪を切って一人旅に出たルシア。
誤解によって離れてしまったオレグとは偶然再会したものの、誤解は解けずに冷たく当たられる。

久しぶりに登場したラスムスはちょっと和みキャラ?(笑)
そうかと思えば、インゲの陰謀で売り飛ばされたルシアはスヴェンと再会し、何だか助け合う羽目になったり。

オレグが不在の間に、仲間たちは襲われ全滅という悲惨な結果を迎えたのは、
マグヌスが裏でローアルと通じていたからだったのだけど。

そうこうしてるうちにヘレナはローアルによって幽閉の身に。

ようやくオレグと再会したルシアは、仲間を喪って荒み、
まだ誤解の解けないままのオレグに乱暴されかけたけれど、
最後までオレグのことを信じたルシアの気持ちが、ようやく通じた時は
ちょっとほっとしたなぁ。医学の知識は持ってるのに、こういうことに
疎いっていうのはちょっと笑えるけど。

ヘレナはグレーテの手引きで脱出し、ランスレーゲ城に火をかけ、
ヘンリックは焼け死に、グレーテも転落死、という悲惨な結末。

オレグはグレーテに刺されたローアルを結局は助けて、最後はルシアに…。
何だかんだ言って、大団円、ではあるんでしょうね(笑)

図書館ではもう1冊、同シリーズが置いてあって何だろう、と
思いましたが、別の主人公のお話みたいですね。これはこれで読んでみようっと。


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2009年04月02日

英国花嫁組曲 アディントン家の恋する三姉妹

花衣沙久羅、コバルト文庫、2007年10月刊。
4月2日に読みました。

久々に、BL以外の本を見た気がします。
昔、ちょっとだけ読んでましたが読まなくなって何年か経ったなぁ。
確か最後に市の図書館に行った時に借りて、時間がなくて最後まで
読めずに返したままだったのを、久しぶりに借りて最後まで読みました。

三編を収録しているので、順に感想を。

クリスマスプディングと花嫁
時は19世紀はじめのイギリス。長女の、アリスのお話。

最初の人物紹介のイラストで、アリスが舞踏会を抜け出して会ったのは
ウィリアム・オリヴァー・カークランドだとわかっちゃいますね。
その後の、プディングのサプライズまではわからないにしても。

ローズティアラと花嫁
次女、シンシア(シンディ)のお話。
舞踏会で一目惚れされたスタフォード伯爵、ランダルフ・クーパーと
幸せな結婚をしたように見えたシンディは…。って感じでしょうか。
まぁどっちも相手が自分のことを愛していないという思いこみだった、っていうオチでしょうか。
ラストの伯爵の独白は、ちょっとした狂気を感じないでもないですが、
誰しも恋なんてそんなものなのかなー、とも思います。

スウィートベルと花嫁
四女、キャスリーン(キティ)のお話。
あれ、三女のフランシス(ファニー)はどうしたんだ?と思ったら
何と修道女になったそうで。だからお話がないのか。
時間はだいぶ流れているようで、何とシンディには既に3人目の子ができたようです。
私はシェイクスピアには疎いので、ガイ・マクミランとキティの即興のリチャード三世は「へぇ」と思いました。
恋に落ちたキティとガイは駆け落ちを決行しようとしたけれど、
ガイは実は…というオチでラストの結婚式につながり。

他にも同時代を扱った作品を出してるようなので(一部キャラはかぶってるらしい)、
またこれから読んでみようと思います☆
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2009年03月29日

姫なのに王子(プリンス)v 〜花冠は誰のものっ!?の巻〜

真堂樹、コバルト文庫、2007年7月刊。
2009年3月29日に読みました。

背表紙の見返しの一覧を見てみると真堂さんの本は、四龍島シリーズを途中で挫折後、
スラムフィッシュシリーズ、SO REALシリーズとレマイユの吸血鬼シリーズを読んだようです。
スラム〜とレマイユは覚えてましたが、SO REALはすっかり忘れてるなぁ(^_^;)

今回のシリーズ、イラストは倉世春さんのミミシリーズと同じ水谷悠珠さんですね。
ご本人のブログはExciteのRSSに登録していて、たまに見てます。

…話が逸れましたが、本題に戻して。
アマリリス国の王女、プリシラ(14歳)とその護衛隊長シリウス(17歳)の恋物語になるのかな(かなり最終的には?)。
この巻では、まだお互いに恋愛のれの字もないような状況ですが。

プリシラはドラゴンの魔法で男の子に変身できるのだけど、
その事実を実はシリウスは知ってるのに、プリシラはシリウスが
知らないと思ってる、っていうのが今後どう作用するのかが焦点?

蛇足だけど、フォロー大臣、名前がどうも馴染みのある言葉過ぎて
読んでてちょっと違和感を覚えてしまったのは私だけでしょうか?(^_^;)
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天空の瞳 エルスタッドの祝祭と裏切りの密約

橘香いくの、コバルト文庫、2007年9月刊。
2009年3月29日に読みました。

久しぶりに、市の図書館に行ってライトノベルを借りてきました。
この本の前に、これを前日に再読していましたが。

前作ではイマイチ感情移入できなかったのを覚えてましたが、
まぁそこのところを割り切ってなかったことにしておいたら、
甘々なラブストーリーとして楽しめました。

酔った勢いのオレグのプロポーズと、その翌朝に改めて…って展開は
微笑ましいけれど、ムードも何もないのは確かだなー。
でも、そんなものはルシアは求めてなさそうだけど(笑)

とは言っても、このまますんなりと話が進まないのはお約束?
そして、誤解によりオレグとルシアは離ればなれに。
次巻は一緒に借りてきたので、また近々読む予定〜。
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2007年11月15日

天空の瞳 ウォルドの婚礼と時の封印

橘香いくの、集英社コバルト文庫、2007年6月刊。

新しいシリーズの1巻目でした。
お姫様のヘレナの代わりに隣国の領主に嫁ぐことになったルシアは、
道中で盗賊に襲われて誘拐されたのだけど、その相手に……、というのはありがちな話、かもしれない。
ルシアが恋愛に興味がなくて、医学にすごく詳しい、ってことを除けば。

盗賊の首領、オレグとの掛け合いは面白いなと思うところもあるんだけど、
でも何で二人がここまで惹かれあったのか、って説得には欠ける気が。
「え、いつの間に何でそこまで好きになってるの?」ってまごつきました。

別シリーズで、シュシナックがコラリーに惹かれた気持ちほど、感情移入できず。
そんなことを思ってたら、Amazonのレビューでも、私と同趣旨の感想を書いてる人を発見。やっぱりなぁ。

続きも出てるようなので、そっちの展開に期待、かなぁ。
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2007年09月12日

新旧シリーズ。

1個1個記事を立てるのが面倒なので、最近読んだのをまとめ書き。

1榎木洋子「緑のアルダ 第二部〜守龍編 占い師の宿命」2006.5
2榎木洋子「緑のアルダ 第二部〜守龍編 龍の歌」2006.7

3今野緒雪「マリアさまがみてる 未来の白地図」2005.12
4今野緒雪「マリアさまがみてる くもりガラスの向こう側」2006.4

5橘香いくの「恐るべき子供たち イシャーウッドの幽霊と呪いの館」2006.9

全部コバルト文庫です。

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2007年08月19日

にゃんこ亭のレシピ3

椹野道流著、講談社X文庫ホワイトハート、2006年6月刊。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9980840307

久しぶりにライトノベルを読んだなー、と思いました。
あ、でも1巻と2巻の感想を(読んだのに)書いてないな……(^_^;)

著者の椹野さんの本は、もう10年のお付き合いになるんでしょうか。
確か、デビュー作の「人買奇談」からずっと、ホワイトハートで
出てる分に関しては全部読んでた(最近のは除きます)ので。

男性が男性を好き、っていう描写は微妙に出てくるんですが、
それを前面に押し出してるわけじゃないのが、今でも読める
作品である理由なのかなぁと思います。

以下、内容に触れます。
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2007年06月06日

コラリーとフェリックスのハネムーン・ミステリー 結婚式は大騒ぎ!

橘香いくの著、2006年11月刊、6/6〜6/8に読みました。

長く続いた、コラフェリシリーズの最終巻になるのかな?
表題作の他に2編を収録しています。
ブックオフで見つけて、これの前の3冊と併せて買いました。
前のは図書館で借りて読んでましたが、これはまだでした。


「結婚式は大騒ぎ!」
コバルトに連載時に立ち読みしました。
イラストが変わっちゃうのは両方持ってれば2度美味しいんですが、
私は雑誌を買わなかったので今となってはどんなだっけ、ですね。

フェリックスの口の悪さ(?)は相変わらずですね(笑)
悪意がないのはわかってるんですが、言われた方は無視できない。
2人のおばさんとのやりとりがまた笑えました。
実の甥のフェリックスよりも、赤の他人のコラリーの方が大事だったり(笑)

フランソワ君は……ご愁傷様ですね(笑)
昔っからコラリーのことが好きだったのに、ことごとくフェリックスに
邪魔され続けていた可哀想な御仁、といえば良いのかな。
今回もまた運悪く、可哀想な目に遭わされてます。

そして、この話の後、2人はあの波乱万丈な新婚旅行へと
繰り出すことになるのでした。。。


「秘密がいっぱい!」
コラリーとフェリックス、11歳の頃のお話です。
お人よしで暴走するコラリーと、コラリーにちょっかいを出そうと
する奴には容赦のないフェリックスとか、全然変わってませんね(笑)

ある日、教室にクラスメートの秘密を書いたメモが貼られ始めて…というお話。
事件の解決のためにコラリーが突っ走り、陰でフェリックスがフォローに奔走、
って辺りの図もそのまんまですね(笑)

フェリックスの秘密って何だろう、と思ってましたが、そう来たか、
って感じでした。見抜ける人には見抜けるみたいですね。


「こちら、エメライン探偵社!−盗賊会社ボロック団−」
〈シュシナック〉が寄宿学校を放校になって間もない、18歳の頃のお話。
暇つぶし?に探偵業を営んでいたところ、ある相談が持ちかかり…。

オチは私としては予想外のところに来ましたねぇ。
何ていうか、狐と狸の化かし合い?

旧知との再会の時、エメラインは自分が〈シュシナック〉だったことは
告げないまま、相手を逃しちゃうんですが、個人的にはそこで
「ぎゃふん」と言わせて欲しかったなと思います(笑)

久しぶりに〈シュシナック〉の出てくる話を読んだら、
アル・ジュナイドだった頃の「盗まれた蜜月」辺りを読み返したく
なってきちゃいました☆
タグ:橘香いくの
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2006年04月04日

華胥の幽夢(かしょのゆめ) 十二国記

小野不由美、講談社ホワイトハート、2001年9月刊。

シリーズ初の短編集ですね。
「冬栄」では戴の驍宗と泰麒。
「乗月」では芳の月渓。
「書簡」では戴の(でも出身は巧の)楽俊と景の陽子。
「華胥」では才の砥尚と朱夏と采麟。
「帰山」では奏の利広。
こんな感じの人々にスポットが当たってる……のかな。


「冬栄」は、「黄昏の岸 暁の空」よりも前の話ですね。
まだ無事でいる方々に、何となくほっとするような、
今後の展開を思うと「……。」と何とも言えないような。


「乗月」では、月渓の心境の変化がみどころでしょうか。
心を入れ変えた祥瓊からの手紙も良い感じですね。


「書簡」は、こういうタイプの話って何か好きなんですよね。
手紙のやり取りで話が進んでく、っていう。
恩田陸さんや、姫野カオルコさんの小説でも読んで良いなぁと思いました。
数日後に「月の影 影の海」を読み返して、巧の王っていうのは、
っていうことを認識して「そういう人だったんだ」という感じでした。
もう1年も前な上に、初期の頃なんで忘れてました(^^ゞ


「華胥」では、印象に残った一節がありました。

「……私は、今になって、母上の仰っていたことが、
 ちょっぴりだけど分かるような気がします。
 責めるのは容易い。非難することは誰にでもできることです。
 でも、ただ責めるだけで正しい道を教えてあげられないのなら、
 それは何も生まない。
 正すことは、何かを成すことだけど、非難することは何かを成す
 ことじゃないんだって」(p305)

責めるだけじゃ、確かに何もならないですね。
今の政治はダメだ、と思いつつ「じゃあどうすればいいんだ?」
なんていうのが身近な例……?

「能力がないことは悪いことじゃないでしょう?
 私にもできないことは、いっぱいあります。
 例えば、剣を使うことなんて全然できません。
 できないのは悪だ、なんて言われると困ってしまいます。
 人には向き不向きがあるんですから」(p306)

そういわれてみると、できないことは「悪」だと見なされる、
っていうことは多いような気がしますね。
でも確かに人によって向き不向きはありますが、
改善に向けて努力する姿勢は大事だと思いますね。

「(略)貴女に恥ずべきこと――後悔すべきことがあるとすればただひとつ、
 それは確信を疑わなかった、ということです」
「私たちは……」
「けれどもう、疑いを抱きましたね?
 自分たちが無知なのではないか、過つのではないかと分かりましたね?
 ならば、それを正すことができます――砥尚のように」(p314)
 
いつでも「自分が正しい」と思ってるような人はイヤですね。
私はどっちかというと、逆の立場ですが。
いつも、自分が何か間違ってるじゃないかと疑ってしまうような。
やっぱりこれも、ほどほどが一番、ってやつでしょうか。

そういえば、タイトルの「華胥」ですが、辞書を引いてみたら
「昼寝」という意味らしいですね。
タグ:小野不由美
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2006年03月29日

黄昏の岸 暁の天(そら)(下) 十二国記

小野不由美、講談社ホワイトハート、2001年5月刊。
3/28〜3/29に読みました。

時間がないので、あらすじ等はすっ飛ばします。
いろんな国の王や麒麟が出てきて、若干混乱してるところもありますが。

「こちらこそお訊きします。
 報われれば道を守ることができるけれども、
 報われなければそれができない――
 そういう人間をいかにして信用しろと?
」(p231)

まずgiveがないとtekeができない人間はダメだ、ってことなんでしょうね。
それでも、まず報われたいと願ってしまうのが人間なのかもしれませんが。


結局のところ、その人物の為人(ひととなり)の問題でございますよ。
 そしてそれは、その者がいかにふるまい、生きているかに
 かかっているのです。常にそれを問われている。
 必ず誰かが見ているのですから。
 そして信ずるに足るものであれば、喜んでその行為に報います。

 それは、李斎殿の例を見ればお分かりでしょう」(p232)

仕事の後に読み返して「嗚呼、その通りだな」と思いました。
私は「傍らに人無きが若(ごと)し」、になってたんでしょうね。


「そもそも、自らの手で支えることのできるものを、
 我と呼ぶのではないんでしょうか

 ここで戴(たい)を支えることができなければ、
 そのために具体的に何ひとつできず、しないのであれば、
 僕たちは永遠に載を我が国と呼ぶ資格を失います」(p241)

自分の手で支えることのできるものを、自分のものだと主張できる、
ってことなんでしょうか。
自分の心を自分で支えきれなかったら、何と言うんだろうな、
ってことをふと思ったのですが。


「僕たちは戴の民です。求めて戴の民であろうとするならば、
 戴に対する責任と義務を負います
 それを放棄するならば、僕らは戴を失ってしまう……」
そして、所属する場所を失うということは、自己を失うということだ。(p242)

居場所を失ってしまう前に、自分の責任と義務について、
何とかして気付きたいものですね……。
タグ:小野不由美
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2006年03月18日

風の万里 黎明の空(下) 十二国記

小野不由美、講談社ホワイトハート、1994年9月刊。
3/18〜3/19に読みました。

最初の「月の影 影の海」に登場した陽子がこの上下巻で再登場。
ようやく、それぞれの話のつながりが理解できてきました。

とは言え、最初は陽子・祥瓊・鈴のそれぞれの視点が代わる代わる登場するんで、
一体何がどうなってるんだ……?と少しまごつきましたけどね。

「景麒だけは、わたしを信じなくてはいけない」
「……申しわけありません」
「わたしを信じない第一の者は、わたしなんだから。
 誰が疑わなくても私だけは、私の王たるべき資質を疑っている。
 猜疑が過ぎて道を失った王だってあっただろう。
 ――だから、たとえ世界じゅうの誰もがわたしを疑っても、
 お前だけはわたしを信じていなければならない」(p60)


「人が幸せになることは、簡単なことなんだけど、難しい。
 そういう気がする」あのね、と鈴が声をあげた。
「生きるってことは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなんだって」
確かにそうだ、と祥瓊はうなずく。
「なのに、辛いことばっかり見てしまうわね。
 そうしてだんだん、嬉しいことを認めたくなくなるの」
「意地になっちゃうのよね。変な話だけど」
祥瓊も鈴も口をつぐむ。陽子と三人、ぼんやりと風に吹かれた。
「人間って、変な生き物……」(p256)


3人の少女が出会い、陽子が景王だと知れるまではドキドキでしたね〜。
何となく、祥瓊と鈴のその後については予想がつきましたが。

最後は陽子も景王としての初勅を出し、いよいよって感じですね。
慶の話の続きは出てるか、どうなんだろうなぁ。
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2006年03月17日

風の万里 黎明の空(上) 十二国記

小野不由美、講談社ホワイトハート、1994年8月刊。
3/15〜17に読みました。

ちょうど、十二国記の最初の「月の影 影の海」(上下)を
読んだのが1年前の3月のことでした。
歯抜けで置いてあったシリーズが今回揃ったようなので、
市の図書館で借りて読んでみました。

しばらく前に「東の海神 西の滄海」も読みましたが、
これは時間の都合上、感想は省略ということで。


何だか、この本って人生論というか、身につまされますね……。

「そりゃ、そーさ。二王に仕えると、どうしたって王を比べる。
 最初の王っていうのは麒麟にとっても思い入れがあるから、
 どうしても後の王に点が辛くなる。
 たとえ前王が出来の悪い王だったとしても、短命で終わったとしても、
 麒麟としても悔いが残るから忘れがたいもんだ。
 ――せめて陽子が男だったら良かったんだろうけどさ」(略)
「陽子だって予王を意識しないわけにはいかんだろ。
 そのうえ景麒がああいう仏頂面で口下手な性格だから、
 どうしたって深読みしたくなる。……こればっかりは時間が経たないとな」(p66)

「いきなり見ず知らずの異国に投げこまれれば辛いでしょう。
 言葉が通じなければ、なおさらですね。
 ――けれども、鈴、言葉が通じるからといって、
 互いの考えていることが分かるというものでもないのです
」(略)
なまじ言葉が通じれば、分かり合えないとき、いっそう虚しい。
 必要なのは、相手の意を汲む努力をすること、
 こうだと決めてかからずに、相手を受け入れてあげることなのです
」(p152)

「ただ――これだけは覚えておいでなさい」(略)
生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ」(略)
人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、
 ただその人の心のありようが幸せだからなのです

苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、
 それだけが真に人を幸せにするのですよ
、蓬莱の子……」(p154〜155)

少なくとも陽子は予王とは違い、己と闘うことを知っている。
予王と同じく、官に萎縮して玉座を疎んじる気配があったが、
陽子はそれを己で自覚した。それを乗り越えるために自ら動き始めた。
――この差は大きい。(p171)

「だったら、他人がねえちゃんのことを嫌うの、当たり前だと思わないか?
 しょせん人間なんて、自分が一番、自分に甘い生き物だろう?」(略)
その自分ですら好きになれないような人間を、
 他人に好きになってもらうなんて、ものすげー厚かましくないか?
」(略)
「そんで?じゃあ、好きになってくれない相手が悪いんか?
 だから、態度をあらためて好きになれって?
 それってさらに厚かましいな。だから嫌われるの。以上、終わり」
「辛いことがあると偉いのか?辛いことがあって、辛抱してると偉いのか?
 おれなら辛くないようにするけどな」(p227〜p229)

「誰かが誰かより辛いなんて、うそだ。
 誰だって同じくらい辛いんだ。
 生きることが辛くないやつがいたらお目にかかってみあいよ、おれは」
「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこから抜け出すために必死になるんだよ。
 それをする気になれないってことはさ、ねえちゃん、
 実は抜け出したいと思うほど苦しくなかったんだよ」(p233〜234)

「なんか、そういうふうに無駄な意地を張ってるのって、辛そうじゃない。
 きっと自分でも自分が嫌になることってあったと思うんだよな。
 自己嫌悪ってやだろ。自分からは逃げ場がないから」(p298)

「空想ってのは、ぜんぜん労力いらねーもん。
 今、目の前の問題をどうしようとか、やらなきゃいけないことをやる、
 なんてのに比べたら、ぜんぜん楽。
 けど、その間考えないといけないことも、やらないといけないことも
 棚の上に置いてるだけだろ?
 なーんにも変わらないし、むなしーに決まってるじゃん」(p299)

「なんの努力もなしに与えられたものは、実はその値打ちぶんのことを
 あんたに要求してるもんだ。祥瓊はそれを分かっていなかった。
 だから、憎まれる」(p322)

「責任を果たさずに、手に入るものなんか、ねえんだよ。
 あったとしたら、それは何かが間違ってる。
 間違ったことを盾にとっても、誰も認めちゃくれねえんだ」(p323)



今回は特にコメントはつけず、心に残った文章を書き残しておきます。
――ある意味で、自戒のために。
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2006年01月22日

エネアドの3つの枝 最後の封印

樹川さとみ、コバルト文庫、2006年1月刊。1/22に読みました。
↑「楽園の魔女たち」シリーズの作家さん(微妙に私信……?>貸した人)。

三部作の最後の作品ですねー。
2番目の「女ぎらいの修練士」については時間の都合で
感想を書きませんでしたが、3作とも面白かったです☆

今回の主役はシーリア。
正直、前の2作を読んで彼女がメインの話の予想がつかなかったんですが、
読んでみたら思ってた以上に面白かったですねー。

ヒューリオンとのやりとりには笑ったりどきどきしたり。
意外にも、ミシアやララよりもシーリアの方が若いらしいですが。

ヒューの言動は、対象が不特定多数じゃなくて一人に絞られたら、
ある人に近いものがあるんじゃないかなぁ(笑)
……なんてことを思いました。

ちなみに、22日の日記で書いてた「皿を叩き割る登場人物」が出てくる、
と言ってたのはこの本のことでした。

帰りの電車の中で読んだ時、私もやってみたい衝動に駆られたので、
おぉ、シンクロ?(ってほどでもありませんが)と思いました。
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2005年12月22日

風の海 迷宮の岸(上・下) 

小野不由美、講談社X文庫、1993年3月刊(上)、同4月刊(下)。
12/21〜12/22に読みました。
初版だからか、シリーズ名は書かれてませんでしたが、
十二国記シリーズの第2段です。

3月に「月の影 影の海」を読んでから9ヶ月後ですね。
時代としては、前作より遡ってるらしいです。

最初は、どういう話になってるんだろう……?
と少しまごつきましたが、わかってくると面白かったですね。
次のはいつ読もうかなぁ。

本とは関係ないんですが9ヶ月前と今とで、
激変した私の環境について「改めてすごいな……」と思いました。



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2005年12月20日

銀朱の花 夢が訪れる

金蓮花、コバルト文庫、2005年11月刊。
12月19日に読みました。

「聖痕の乙女」エンジュと、「黒獅子王」カウルの物語としては3冊目ですね。
辛いとき、苦しいとき、やはり自分が縋るのは、カウル様しかいないのだと、
エンジュは思い知らされるような気がした。
「カウル様、カウル様――――――……。」
叫ぶ気力さえも、徐々に薄れていく。
そうして呟くのは、やはり大切な名前だ。
たったひとつの名前だ。
自分が、生きていくうえで、なによりも大切に想う人の名前だ。
呪文のように、祈りのように、愛する人の名前を呟く。
いまのエンジュにとって、それ以外に、自分を救う手だてがなかった。
(p184より引用)

うーん、ラブラブなシーンですか?
ただこの一節を書き写しておきたくて、この記事を書きました。
キーワードは「呪文」ですかね。
読んだ時に「うわー、シンクロ?」と思ったので記念に書きました。
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2005年12月08日

霧の中の恋人

橘香いくの、コバルト文庫、2005年11月刊。
「コラリーとフェリックスのハネムーン・ミステリー」の4冊目。
12/8〜12/9に読みました。

今回は、コラリーとドゥッチョにとってはとんだ災難でしたね。
……それを言うならフェリックスにとっても、かもしれませんが。

最初は「コラリーの記憶を持つエヴァって一体誰……?」
と思いながら読んでたんですが、真相を知って、まぁびっくり。
あの傍迷惑な某老人の所為で、ですね。

イヴリン・タッカー作の「霧の中の恋人」に出てくるフェリックスは、
完璧すぎというか、本人とのギャップがありすぎて笑えるというか。
某猫っかぶりの国王に対して敬語を使ってる辺りや、
コラリーを(ごく普通に・笑)褒めて(口説いて?)いるところとか。

どんな色でも、コラリーはコラリーだ。
だが、彼女に手を触れた者は、片端から撃ち殺してやりたかった。
たとえ世界を壊しても、彼女が無事なら後悔しない。(p189)


デリカシーのない言葉でよくコラリーを怒らせるけれど、
こういう過激なところこそが、やっぱり本当のフェリックスですねぇ(笑)
この後の、眠ってるコラリーに……のシーンはドキドキ揺れるハート

しかもこの本、今回では完結しないでまだ続きます。
さて、コラリーとフェリックス(オマケでドゥッチョ・笑)の運命や如何にexclamation&question
タグ:橘香いくの
posted by ルゥ at 03:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | 記事編集

2005年11月23日

夢の宮〜遥けき恋文〜

今野緒雪、コバルト文庫、05年10月刊。
これを読んだのは23日くらい……?うろ覚え。

これもシリーズですが、4年ぶりの本ですね。
鶯(ロアン)という国を舞台にした、時代を限定しないお話。
何人もの鶯王が登場するんですが、基本的には時代順が不明になってます。

一応、一通りは読んでますが印象に残ってて好きなのは前々作の
「月下友人(上・下)」ですかね〜。
主要登場人物の樹寿(じゅじゅ)が本好きだったから、かもしれません(笑)

「マリア様がみてる」の作者ですが、私は「スリピッシュ!」シリーズが1番で、
次にこの「夢の宮」シリーズが好きですね。

今回はタイトルにもある通り、恋文がテーマになってます。
鶯王と希瓦(←一文字でチー)国の姫君との文のやり取りが、随時出てくるんですが。

途中、まんまとひっかかりましたねぇ。
またしても「やられた……!」と思いました。
私の涙を返せ!というか(泣いちゃいなかったけど)。

この人の話の仕掛けには、まんまと乗せられてばかりかもしれません。
マリア様がみてるの「インライブラリー」に続き。

まぁでも、「ん……?」と違和感を覚えたことはあったんですけどね。
あれ、「始文扁(しはん)←鶯王の従者って……?」って。
もうちょっと注意深く読んでたら気付けたのかなぁ……?

何はともあれ、手紙のやり取りっていいですねぇ♪
posted by ルゥ at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | 記事編集

2005年11月22日

銀の一角獣 怪盗ルパーノの大逆襲

片山奈保子、コバルト文庫、05年10月刊。
読んだのは11月22日頃……?19日よりは絶対に後なのだけど。

「ええ。だからもう、私に秘密を持たないで。
 いいえ、少しは、その、持ってもいいのよ。
 でも、持っていて辛くなるような秘密は持たないで。
 何があっても、私があなたのそばから離れるようなことは
 ないということを、知っていて」(p18)


唐突に、本文の引用です。
一応、シリーズ3冊目で、全部読んではいるんですが、
ブログに書いたのは初めてですね。

簡単に説明すると、一角獣(ラプカス)のアズファーンと
乙女のイゼーテの熱々なお話?

なんで、私はこの本に限って書いてしまったのか……さて。
「或る種の自戒」なのか、それとも。

「Everyone is so untrue.」という歌詞を思い出す。
ビリー・ジョエルの「Honesty」。
everyoneには、己も含まれるんだろうな、と思いつつ。

「人はただ風の中を 迷いながら歩き続ける」という歌詞も同時に思い出す。
中学の音楽の授業で知った「遠い日の歌」。

まとまらないままの、私的な感想。
I'm timid, but sly.
posted by ルゥ at 21:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | 記事編集

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